ドラゴン X号戦車 パンターG型(スマートキット) メイキング(塗装編)
車両
製作期間=12日
塗装期間=24日

フィギュア
製作期間= 5日
塗装期間=13日

トータル製作期間=54日
トータル製作時間=95時間

別途購入品=なし

今回、履帯は組み付けてから塗装しようかなぁと考えたのですが、やはり転輪ゴムの塗装が気になったので、
いつものごとく、取り外し式にして組み立ててから塗装しました。

前後しますが、このキットの履帯の組み立ては通常の組み立て方ではうまく巻けません!
起動輪に掛かる部分とそれ以外の部分で、履帯のパーツが違います。

履帯パーツ(E16)とセンターガイド(E17)が起動輪部分で片側8ピースづつを先に巻きつけます。
それ以外が、別袋に梱包されている「マジックトラック」を片側81ピースを並べて接着して、
誘導輪側から送り込んで起動輪に取り付けている履帯と合わせます。

この時、誘導輪をフリー状態にしておくと微調整が可能です。

履帯裏に左右が判るようにマスキングテープなどで目印をつけています。
塗装後に艶消しクリアーを吹いて履帯塗装は完了です。車体にはウェザリング後に取り付けます。
基本塗装・下地陰影箇所(ラッカー)
         GA:レッドオキサイド
        
基本塗装(ラッカー)
         GA:ドゥケルゲルプ1+GA:フラット・ホワイト+Mr:レドーム
     *車体上面に基本塗料にホワイトを足して塗装しています。

迷彩塗装(ラッカー)
      ブラウン迷彩=GA:ロートブラウン
      グリーン迷彩=GA:オリーブグルュン+Mr:フィールドグレイ
     *両色ともに基本塗装色を少量混ぜています。

車体内部色(ラッカー)
            GA:インテリアホワイト

ビジョンブロック:(アクリル/エナメル)
             T:クロームシルバー(エナメル)ブロック周り部分
             T:フラット・ブラック(アクリル)シルバーの上から
             T:クリアーグリーン(エナメル)レンズ部分

履帯(アクリル)
         T:フラットブラック+T:ジャーマングレイ+NATOブラック
      *薄め液はラッカー溶剤を使用しました。

転輪ゴム(アクリル)
         T:ジャーマングレイ+T:NATOブラック

装備品(アクリル/ラッカー/エナメル)
      鉄部分@  T:フラットブラック+T:ジャーマングレイ+G:ダークグレイ
      鉄部分A  Mr:メタルカラー(ダークアイアン) ラッカー塗料
       木部分   T:デザートイエロー及びT:木甲板色
     テールライト  G:シャインレッド
フォーメーションライト クリア・グリーン(エナメル)
      木部模様  T:レッドブラウン、T:フラット・ブラウン(エナメル)
         *各境目をブレンディングします。

ウォッシング(油彩)
           油:バーントアンバー+油:ランプブラック  
          *溶剤はペトロールを使用

スミ入れ(エナメル/油彩)
           油:ローシェンナ+油:セピア
          *溶剤はガイアノーツのエナメル薄め液を使用

ウェザリング
          MIGピグメント+パステル
            *茶系と黒系を混ぜているので配合は気分でやってます。

チッピング(エナメル/パステル)
     剥がれ痕@ T:ダークグレイ+T:ジャーマングレイ+T:フラットブラック
     錆痕      T:フラットレッド+T:ハルレッド+T:ジャーマングレイ
     錆痕(乾燥後) パステルにて表現しました。     

ドライブラシ(エナメル)
        金属  T:クロームシルバーとT:メタリックグレイ
             *履帯部分にも施しています。


カラー表記前にあるアルファベットは
 T=タミヤ アクリル・カラー
 T=タミヤ エナメル・カラー
 G=GSIクレオス 水性ホビーカラー
Mr=GSIクレオス Mrカラー
GA=ガイアノーツ ガイアカラー(ラッカー系)
 油=油絵の具
フィギュアを搭乗させて完成です!!!
個人的には納得のいく仕上がりです!(自己満足ですがね)

このドラゴンのパンターG型は作りやすく、簡単?に出来上がるのでオススメですよ!

では、次回作をお楽しみにして下さい。(待ってる人なんかいないと思いますが・・(T_T))
使用フィギュアはドラゴン「6214 パンツァークルー LAHディビジョン」の2体を搭乗させました。

キットは5体入りで総てを配置しても良かったのですが、全員を搭乗させてしまうと凝縮されすぎてまとまりが出ないと感じたので2体に絞りました。

キット自体は汎用性のあるポーズで雰囲気は抜群ですね、

モールドの甘い箇所をAナイフとケガキ針で彫りを深くしています、@はキットのままでAのフィギュアの腕のみ少しだけ変更しています。

塗装は顔はタミヤ・エナメルだけで仕上げてます。

ボディはタミヤとGSIクレオスのアクリルのみで仕上げました。

Aのヘッドフォンコードは伸ばしランナーで再現しています。
@はOVM等の金属部分をMrカラー「ダークアイアン」を塗装し、乾燥後に綿棒にて磨き金属の輝きを出しています。

ワイヤーロープには使用していません、また、敢えて金属の輝き表現もしておりません、

前方機銃に関してはパレットに残った「ダークアイアン」を綿棒にて擦りつけて輝きを出しました。

Aの予備履帯は軽く錆が浮いている感じにしました。

極薄に溶いたパステルを流し込んだ後に綿棒と筆にて拭き取って表現しています。
@はエナメル塗料と溶きパステルでのチッピングが完了した状態です。

作業的には砲塔部分と同じ要領ですが、汚れと剥がれをキツメに表現しています。

Aはパステルでのウェザリング完成です。

土埃の溜まる箇所を決めて固着した後に埃が被ったウェザリングをしました。車体側面、後部の作業も同様に行ってます。

車体下部部分には泥汚れがこびり付いた感じにしました。
@はエナメル塗料と溶きパステルでのチッピングが完了した状態です。

バランスを見て不自然な箇所にはエナメル溶剤を含ませた筆、綿棒で修正を入れていますエナメルなので簡単にできます。

雨垂れの表現はパステルで描いてます。

ただし、溶剤の含ませ具合に注意しないと修正する箇所以外が汚くなるので慎重に!

私はクッキングペーパータオルを常用しています。吸い取り具合の微調整をやりやすいので、

Aはパステルのウェザリングが完了しています。

砲塔上面には土埃がうっすらと溜まった感じにパステルを載せています。

使用したパステル色は、車体下部に使用した物に少し明るめ(グレー系)のパステルを混色しました。

固着はアクリル溶剤を筆にて流し込みました。

砲塔側面は載せたパステルは殆ど払い落として埃っぽさを表現しました。
@はチッピングと第一段階のパステル・ウェザリングが完了した状態です。

履帯と転輪類はパステル・ウェザリングを軽く施してから車体に取り付けています。

履帯の金属剥がれもエナメルの「クロームシルバー」で先に施してます。

乾燥後に履帯と転輪を接着します、履帯組み立て同様にティッシュを履帯と車体の間に詰め込んで垂れ下がりを表現します。


Aは第二段階のパステルでのウェザリングが終わった状態です。

取り付け時にはみ出た接着剤を修正も含めて2度目のパステルでのウェザリングを行いっています

転輪の隅などに溜まった感じになるよう調整しながら「アクリル溶剤」で固着しています。
砲尾部分は簡略的にしかチッピングは行っていませんし、

また、砲塔後部ハッチ、キューポラから見える範囲にも同様にしか施していません。

オープントップ車両はどうしても見える範囲が多いので仕方ないのですが、

砲塔搭載車両は見える範囲が限られているので、ウェザリングを施すか諦めるかのどちらかになるのですが、

この辺りは拘るかどうかでしょうね?!ハッチを閉めてしまえば見えないもんね・・・

色々と車内再現キットがあるのですが工作、塗装と手を入れた後はどうしてるのか気になります・・・

カットモデルにするのが手っ取り早いのでしょうが、そう簡単には行かないでしょうね?後は自己満足になるのでしょうか・・・・・?

個人的には気になる達なのでやってしまう派なんですが・・・
転輪・起動輪・誘導輪も車体同様にチッピングを施しました。

パステルで土埃のウェザリングを行えば必要ないかも知れないのですが、なんだか気になってやってしまいました・・・(^_-)でも、車輪も剥がれますよね?!
今回、以前にAM誌で紹介されていた「爪楊枝でのチッピング作業」を試す予定にしていたのですが、

残念ながら忘れてしまい・・・試せなかったのです・・・・次回作では試す予定にしています。

もっとリアルな表現にしたいのですが、なかなか上手くいかないもんですね?!何故に他の方は上手に行えるのでしょうか?

目を凝らして写真から情報を得ようと試みているんですが判りません!!!!
ウォシング作業が完了後に剥がれや傷を描いて行きます、今回の使用塗料はタミヤエナメルです。

油彩とパステルのチッピングはこの作業後に雨垂れ、錆の流れを擦れた感じに描くのに使用します。

極細面相筆(BUNSEIDOの1/10使用)でチョンチョンと塗料を載せていく感じで描きました。

失敗しても溶剤を含ませた綿棒などで消せますから大丈夫ですよ!

剥がれを描いた箇所は、車体前面部・車体側面・車体後部の下側・砲塔前面部にはやや多めに描き、車体および砲塔上面には乗員の乗り降りで剥がれるであろう箇所に施してます。

砲塔が回転する箇所の擦れて剥がれた感じも出しています。
作品は大戦末期でかろうじて生き残った車両の設定なので、剥がれは派手めに描きました。

プライマー色(錆止め)を所々に塗装してから鋼鉄色を塗っても良かったのでしょうが、それでなくとも派手に剥がれを描いているので辞めました。

この後に錆色を所々に載せてます。
転輪、起動輪、誘導輪など別枠にしているパーツ類も忘れずにウォシングを施します。

特に転輪は溜まったまま乾燥させてしまうと汚くなるので直ぐに綿棒か紙で吸い取ります。

別枠パーツ類も車体と同様に拭き取りますが、足回りなので軽く拭き取るだけでも十分だと思います。

スミ入れは油彩「セピア」+「ローシェンナ」で強調したい箇所に流し込んでいます。

はみ出た箇所は溶剤で拭き取りますが、ボルト周り・溶接跡・手摺りなどは綿棒に含ませる溶剤をコントロールして拭き取るとリアルなウェザリング効果が出ます。
装備品の塗装が終われば半つやクリアーを吹き付けた後にマークを貼付します。

乾燥後にマーク部分のみに水性クリアーをコートしてからウォシングを施します。

ウォシングは油彩の「バーントアンバー」+「ランプブラック」(各1割)をオドレス・ペトロール(8〜9割)で希釈して全体を洗い、この時に凹部分の溜まり加減を注意しないと汚くなりますので、綿棒やティッシュで拭き取りながら進めます。

個人的にはウォシングの希釈溶剤は、細かい部品の少ない車両(T34等)はエナメル溶剤で溶いて洗い、細かい部分が多い(ドイツ車両)はペトロールで溶いて洗っています。

約1日ぐらい乾燥させてから拭き取ります、拭き取りは重力の方向で上から下へ!!

ある程度のウェザリング効果も出ますので、この拭き取り作業も具合を見ながら行っています。
迷彩塗装が完了後にOVM等の装備品を塗装します。

基本塗装の明るい”ダークイエロー系”の時はウォシングの前に装備品などの塗装を済ませています。

別に此と入った意味はないのですが、はみ出したときの修正時の塗装が響かないと感じているので?!

装備品の塗料はアクリルを使用しています。
シャベル、斧の木部箇所の表現はエナメルで再現するので、ウォシング&スミ入れ後に描き入れました。
シャベルの柄は下地にアクリル「木部甲板色」の上から、エナメル「クリアーオレンジ」に少量の「レッドブラウン」の極薄希釈をのせています。
斧の柄はアクリル「木部甲板色」にエナメル「レッドブラウン」と「ダークブラウン」を書き入れてからブレンディングして馴染ませました。

ワイヤーは固定していないので塗装はやりやすかったです。
もし、固定されたならば紙をワイヤーと車体の間に入れて塗装すれば周辺が汚れなくてすみます、ジャッキ、シャックル、消火器は基本塗装のままです。

鉄部分は最後にMrカラー「ダークアイアン」を塗装して磨く予定です。
ブラウンの迷彩塗装が完了すれば、次がグリーンの迷彩塗装に移ります。

グリーンはアカラー「オリーブグリュン」+Mrカラー「フィールドグレイ」にブラウンと同じく、基本塗料のダークイエロー少しだけ混ぜました。

同じくエア圧を低めにニードルを絞り「パッパッ」と斑点模様に塗装しました、この時にブラウンの帯に掛からないように気をつけました。

ここまで作業して”フッ”とキットの箱の裏を見てビックリ!この迷彩模様が塗装例で載っているではないですか!

説明書にも・・・・グリーンの斑点は少し違っているのですが、ほぼ同じ迷彩ですね。

よく見ないとダメですね・・・(^_^;)

この後は、装備品などの細かい塗装に移ります。
迷彩塗装を開始します。

製作前は大戦末期のグリーンベースの迷彩塗装で完成させようと思っていたのですが、
亡兄が持っていた資料が出てきたので眺めていたら細いブラウンの縦模様とグリーンの斑点模様の迷彩の写真が掲載されていたので、
この迷彩塗装を施すことに決めました。

ブラウンはガイアカラー「ロートブラウン」に基本塗装で使用した「ダークイエロー」を少しだけ混ぜます。

出来上がった塗料を極薄に希釈して、エア圧は低めに調整し塗装しています。(塗料1:溶剤3)

資料写真は右サイドからの撮影なので、それ以外の箇所は自分なりの解釈で迷彩を描いています。

装備品などの塗料がまわり込みにくい部分に注意しました。
基本塗装をよく乾燥させてから、車体内部の塗装準備に入ります。

砲塔内部、車長ハッチ裏、ビジョンブロックを取り付けているパーツをガイアカラー「インテリアホワイト」で塗装します。

マスキングはキューポラ取り付け部分は表側にテープをベタ貼り、後部ハッチもエアーで開かないようにテープ止めて、

砲塔裏はテープを貼った後にAナイフでトリミングして紙で砲塔部分をマスク、ビジョンブロックとハッチの表側はマスキングゾルでマスクしました。

マスキングゾルは厚めに塗布しておくと剥がし易いですよ!

キューポラパーツの裏側は塗装しませんハッチのみです、砲塔内のペリスコープ部分にはキッチンペーパーを詰め込みました。

別に車体色でも良いのでしょうが、メリハリとして「インテリアカラー」を塗装しました。

車体側は無塗装のままです、見えません!

@
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A
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A
@

A

@


A
@









金属パーツにプライマーを塗布後に、クリアパーツをマスキングしてから1000番のサフを軽く吹き付けます。

砲身やバリ取り忘れが無いか確認し、修正が無ければ下地塗装として今回は、ガイアカラー「レッドオキサイド」を混色せずストレートで塗装しました。

エッジ吹きにしようと考えたのですが、この上から吹く「ダークイエロー」を若干、くすんだ色味にしたかったので、全体的に塗装しました。

 *写真では塗り残しがありますが後に塗装しています。

この時点では車体内部には塗装は施していません!

別にしてあるキューポラ、転輪パーツも忘れずに塗装します。
2009/1/18
@のフィギュアは足回りをパステルでウェザリングをしています。

パステルは車体に使用した色でまぶしていますが、加減を見ながらまぶさないと真っ黒けになってしまいます。
この作業も好みの分かれる所でしょうね?!

リアルにはなるが、苦労し丁寧に塗装した箇所がパステルで隠れてしまうのでね・・・
車両のウェザリング状況でフィギュアとの相談された方が良いでしょうか?

しかし、迷彩服は嫌じゃのぉ〜面倒くさいし!細かいし!イライラするし!腹立つし!色味が上手く出なかったりで!
でも、完成したときは嬉しいのですが(*^_^*)

新撰組の迷彩デカールって便利そうですが、上手く貼れるのかしらね?!(>_<)
一度、トライしてみようかいなあと考えてはいるのですが・・・
2008/12/31
2008/12/29
2008/12/20
基本塗料はガイアカラー「ドゥケルゲルプ1」+「ホワイト」+Mrカラー「レドーム」の混色を基本塗装としました。

出来上がった基本塗料を「レッドオキサイド」が隠れるように車体全体に吹いてます。

下地塗装が薄く見える状態ではなくて塗り潰していますが、転輪や車体下部に関しては気持ち下地が見えるように塗装しています。

希釈具合はかなり薄めにしています、基本色の塗り残しが無いよう注意しながら塗装しました。

この時によくやらかすのが、別にしているパーツ(キューポラ、ペリスコープカバーetc)の塗装忘れです!

ブラシ洗浄後に「あっ!」となった時ほど情けないことはありません!少しやる気が失せるもんね(>_<)

ブラシ洗浄前には必ず作業机の周りを見ましょう!!(^^)/と言っている私は必ず忘れている・・・
A
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