3.塗装
工作が完了したので、塗装作業に入ります。
金属部品にメタルプライマーを塗布して、1200番のサーフェサーをスプレーして下地を作ります。この時に砲身の継ぎ目など合わせ目が消えているか確認も忘れずに、消えていなければ紙ヤスリで再度、加工してください、
転輪と一体になっている履帯と砲塔ラック、車体後部ラックの予備履帯は取り外しておきます。
これから一体式履帯の利便性が発揮されるはずです!

履帯の塗装
履帯色を吹き付けます。車体から取り外せるのでとても楽に塗装できますよ。
予備履帯も塗装しておきます。

基本塗装
塗装が終わっている履帯部分をマスキングします。
いつもは、アクリルのデザートイエローを基本とするのですが、今回ははダークイエローを基本として混色して、黄色味を気持ち強く出しました。
溶剤で薄めてエアブラシで吹き付けます。

出っ張った部分と装備品の箇所に塗り残しが無いよう注意しながら吹きます。
履帯が取り付けられていない分、車体下部の塗装はやりやすいと思うのですが?
で、一体式履帯とまだ取り付けていない外側転輪の塗装もわすれずに、
薄く2〜3回に分けて吹き付け後、良く乾燥させます。

迷彩塗装
この車両の迷彩色にはGSIクレオス水性の「ドイツ戦車色2 対戦中期以降」カラーを使用してみました。
スケールエフェクトは考慮されていませんので、そのままだと、とても暗く濃い色合いになってしまうので、ホワイトを混ぜ吹き付ける前に基本塗装色を少し混ぜます。今回は、茶色をやや濃く、緑色は薄くした感じにしました。

濃い茶色から吹き付け良く乾燥させます。
次に緑色を吹くのですが、最初に吹いた茶色との色味を合わせ、納得がいく色味になれば塗装しこれも良く乾燥させます。

もちろん、一体式履帯とまだ取り付けていない外側転輪の迷彩塗装もわすれずに行ってください。

デカールと装備品の塗装
転輪ゴム部分と装備品を塗り分けます。
転輪は車体と離れるので塗装しやすいと思いますよ?本領発揮!?
また、基本塗装を吹き溢し部分の修正も行います。特に履帯の転輪側部分

塗料乾燥後にデカールを貼ります。

貼る箇所も貼る枚数も、そんなに多くはありませんが、今回はフラットな面に貼るのではなく、パテでコーティングした上に貼るので慎重に作業します。

1)貼る場所にマークセッターを塗り、所定の位置にマークを貼ります。
  もし、位置がずれた場、マークの移動は慎重に素早く行わないと切れるおそれがありますので注意してください。

2)少し待ってから、湿らせた綿棒で密着させます。

3)マークに気泡が無いかを確認します。気泡があれば針やデザインナイフで少しだけ穴をあけ、湿らせた綿棒で密着させます。  

4)マークがコーティング表面に密着しなければ、マークソフターをマークの上に塗り少し待ってから密着させます。なるべくなら、
 マークには触らずに自然に乾燥させます。

マークソフターとマークセッターを使いよく密着させますが、くれぐれも塗りすぎには注意してください。

良く乾燥させてから、マーク部分の保護でクリアーを軽く吹き付けます。

私は、装備品などを塗装してから車両全体に半艶クリアーをスプレーします。

エアブラシで吹き付けても良いのですが、作業工程を少しでも緩和したかったので総ての塗装が終了してから行いました。

後のウォシング作業の下準備も兼ねてますので、
クリアー塗装も厚くならないようにスプレーします。少し濡れた程度で充分ですが、全体を良く見極めて作業してください。


ドラゴン X号戦車 パンターA型(初期型) メイキング(塗装編)
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