ドラゴン T号自走榴弾砲戦車 ”BISON” メイキング(塗装編)
全体塗装前に車内塗装を先に済ませました。

ミッションや操縦席などは上部パーツを取り付けると殆ど見えませんが、自己満足の範囲で塗り分けました。でも、大砲を載せても微かに見えましたので・・・いや!見えたはず!・・・

見えない範囲はそれなりにしか塗装はしていませんが・・

床はガイアカラー(ドゥケルグラウ1)をストレート色で塗り、側壁も(インテリアホワイト)をストレートで塗装しています。

シートもクレオスアクリル(レッドブラウン)で塗装しました。インパクトの意味で明るい色で塗装したのですが、思うほど出なかったですね?!

ウォシングは油彩(バーントアンバー)のみで行っています。
チッピングはエナメルで描き入れました。
SiG33砲と車体の基本塗装は色味を変えました。

車体はT号戦車B型からの改修なので新しく製作し、その車体に既存砲をそのままに搭載したとなっているので、塗装の色味も違うであろうと思ったので基本塗装を車体と大砲で変えてます。

車体は明るめのジャーマングレイを基本色とし、SiG33砲はそれよりも暗めのジャーマングレイを基本色としました。

使用カラーはガイアカラー(ドゥケルグラウ1)8+Mrカラー(ジャーマングレイ)2の比率で混色したもので塗装しました。

ウォシングはエナメル(Fブラウン)+(Fブラック)をオドレスペトロールで希釈して施しました。
”サッ”とやらないと細かい部品があるので劣化して取れてしまう恐れがありますので洗いすぎには注意!

スミ入れは油彩(バーントアンバー)+(ランプブラック)をウォシングよりも濃いめに溶いてメリハリの箇所を決めて流し込んでます。

はみ出た部分を拭き取った後にボルト部分には再度スミ入れを行いました。

軽くエナメル(ミディアムグレイ)+(Fブラウン)でドライブラシを入れました。

チッピングはエナメルで描きました。
車体前面上部パネルは装甲板を仮合わせして接着しました。

このパネルもスカッと合いませんでした、ペーパーなどで結構な調整を行いましたよ・・・
大砲と装甲板を塗装後に取り付けるので不具合が生じた時が怖いので仮合わせ固定をしました。

この時点では上部パネルは塗装していないので、車内部分をマスキングして車体色を塗装しました。

クラッペ部分を重点に塗装します。

籐製砲弾ケースやマフラー部分を先に塗装しています。

前面部分はライトパーツを大砲・装甲板を組み込んでから取り付け作業を行うので、細かい箇所は未塗装です。
エナメルと油彩にてチッピングを描きました。

塗料の剥がれはエナメル塗料(ジャーマングレイ)+(Fブラック)+(Fブラウン)の混色で描きました。
傷や錆は油彩(バーントアンバー)、(ウィンザーレッド)+(バーントアンバー)で描き込みました。
雨垂れは油絵具を載せ乾いた筆でなぞって再現しました。
基本塗装の乾燥後にMrカラー半ツヤクリアーを薄く希釈してマーキング部分に吹き付けてます。
マーク貼付乾燥後に、もう一度Mrカラー半ツヤクリアーを薄くコーティングしてます。

ウォシングは油彩(バーントアンバー)+(セピア)(*オドレスペトロールで希釈)で薄く施し、直ちに拭き取りました。

スミ入れは上記の塗料(溶剤は捨てています!)にエナメル(Fブラック)を足してパネル、ボルト周りに流し込みました。(*スミ入れはエナメル溶剤で若干濃く希釈ています。)
半乾きになればエナメル溶剤で拭き取っています。

ドライブラシはエナメル(ジャーマングレイ)、(スカイ)、(Fブルー)、(Fホワイト)を適度に混色しながらピンポイントで施しています。

装甲板が無事に取り付けられましたので、後に取り付けたライトなどのパーツと塗り残し箇所を上記の基本塗料を吹き付けました。

ライトはマスキングゾルにてマスクしています。

エア圧を下げて塗装が済んでいる箇所に塗料が載らないよう注意しながら作業しました。
特にSiG33、履帯、転輪は完成しているので慎重に作業しました!

保持する箇所が繊細なので、ホンマ注意しましょう!!

先に装甲板の基本塗装を行いました。特に装甲板内側は大砲を搭載してしまうと塗装が不可能なので、先に塗装とウェザリングを済ましてしまいます。

ウェザリングに使用した塗料はs.IG33と同じ要領でで仕上げてます

外側も同時に塗装を行っていますが、ウェザリングは車体部分と同時に行う予定です。

製作工程でも述べていますが、とにかく薄いパーツなので取り回しには注意して下さい!


ライトパーツ取り付け後に本塗装する
マスキングをする。
基本塗装を吹く
                          塗装レシピ

基本塗装・下地陰影箇所(ラッカー)
         GA:ドゥケルグラウ
        
基本塗装(ラッカー)
         GA:ドゥケルゲラウ+GA:フラット・ホワイト+Mr:ジャーマングレイ+ミディアムブルー
          *車体上面、側面上部に基本塗料にホワイトを足して塗装しています。

車体内部色(ラッカー)
            GA:インテリアホワイト、GA:ドゥケルグラウラウ

履帯(アクリル)
         T:フラットブラック+T:ジャーマングレイ+NATOブラック
          *薄め液はラッカー溶剤を使用しました。

転輪ゴム(アクリル)
         T:ジャーマングレイ+T:NATOブラック+Mr:タイヤブラック
          *薄め液はラッカー溶剤を使用しました。

装備品(アクリル/ラッカー)
     鉄部分@  T:フラットブラック+T:ジャーマングレイ+G:ダークグレイ
              *ウェザリング後に Mr:メタルカラー(ダークアイアン)を上塗りしています。
     木部分   T:デザートイエロー及びT:木甲板色
              *エナメルで木目模様を書き込んでいます。

フォーメーションライト クリア・グリーン(エナメル)
      木部模様  T:レッドブラウン、T:フラット・ブラウン(エナメル)
              *各境目をブレンディングします。

ウォッシング(油彩)
           油:バーントアンバー+油:セピア  
          *溶剤はオドレスペトロールを使用

スミ入れ(エナメル/油彩)
           油:バーントアンバー+油:セピア+T:フラットブラック
          *溶剤はガイアノーツのエナメル薄め液を使用

ウェザリング
          MIGピグメント+パステル
            *茶系と黒系を混ぜているので配合は気分でやってます。

チッピング(エナメル/油彩)
     剥がれ痕@ T:フラットブラウン+T:ジャーマングレイ+T:フラットブラック
     傷跡     油彩:バーントアンバー
     錆痕     油彩:バーントアンバー+ウィンザーレッド

ドライブラシ(エナメル)
        車体  T:ジャーマングレイ、スカイグレイ、フラットブルー、フラットホワイト
        金属  T:クロームシルバー *履帯部分に使用しています。


カラー表記前にあるアルファベットは
 T=タミヤ アクリル・カラー
 T=タミヤ エナメル・カラー
 G=GSIクレオス 水性ホビーカラー
Mr=GSIクレオス Mrカラー
GA=ガイアノーツ ガイアカラー(ラッカー系)
 油=油絵の具
作業洩れが無いかを確認して問題なければ、

遂に完成です。

恐ろしく手間のかかったキットでしたが、完成モデルを見ていると何処にそんな手間がかかったのか残念ながら判りません・・・、でも初めてドラゴンキットを製作される方には残念ですがオススメ出来ません!
ホント、車体は小さいのにかかる手間は重戦車ばりでした!
チッピング作業が終わり最後にパステルウェザリングを施しました。
足回りはアルコールで溶いたパステルを塗りつけ乾燥後に余分な粉を落とし、再度パステルをまぶしてアクリル溶剤で固着させました。

車体上の土埃も粉のままのパステルをのせてからアクリル溶剤で固着しています。

車体サイドは粉パステルをまぶし加減を見ながら調整しました。

マフラー部分に錆色パステルでガサガサ感を表現しています。

砲口には煤汚れを施しました。

最後にエナメル(クロームシルバー)で履帯の擦れた輝きをだしました。
車両
製作期間=16日
塗装期間=14日
 *車内塗装作業含む

トータル製作期間=30日
トータル製作時間=77時間

別途購入品=なし







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