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以前から気になっていた「ティーガーT型 後期型」を作製しました。
やはり、ティーガーT型後期型となると、避けられない作業が「ツィンメリット・コーティング」です。
この部分も二の足を踏んでいたのかも知れませんね、進めていけば勢いで行うのですが、そこまでに持って行くのが自分の中での葛藤ですね。
キットは以前発売されていた物と殆ど同じ物ですがリニューアルされたのは、
砲身がアルミからプラに、履帯がマジックトラックから一体式に変更されてます。個人的には履帯は組んでいく手間は無くなりましたが、
砲身はアルミ製を入れて欲しかった・・・

さて、製作過程です。
キットは「後期型」「後期型 指揮車」「最後期型」の3タイプから選んでから製作します。

私が選んだのは「最後期型」です。

私は説明書通りには進めてはいかず、作製前に製作工程を立てるので順番が前後しながら進めます。

転輪、マズルブレーキ、砲身などの大きなパティングラインや継ぎ目などがある部品を先に製作して修正しました。


車体下部
トーションバーが再現されて良く可動するのですが、キットの履帯を使用ならば固定しても良いと思います。
モデルカステンの可動式履帯を使用すればかなり効果はあると思いますよ、
起動輪を取り付ける(F−1、2)は前面に隙間が出ないようにします。
誘導輪軸(B−26)は履帯取り付けまで接着しません、履帯の微調整をしてから固定します。
車体後部パネルは(F−4)が後期型と最後期型、(F−3)が後期指揮車ですので、間違わずに取り付けます。
(F−12)は寒冷地での起動用トーチで、取り付けないときは(F−10)と付けます。
リアフェンダーはウェザリング時に取り付けました。塗装時に取れそうなので、
後部パネルに取り付けるパーツもタイプによって違いますので注意してください、
マフラー、ジャッキを組み立てておき取り付けはコーティング後です。
燃料タンクとラジエターを組み立て塗装しますが、
私はついでだから全部、塗装してますが燃料タンクは見えませんでしたのでラジエターだけの塗装もよろしいかと思います。


砲塔の組み立て
シートの(D−13)と(A−8)は塗装後、最後に取り付けました。
砲塔天板も(E−2)が後期型、指揮車で(E−1)が最後期型ですので注意します。
天板裏側部品は総て取り付けます。砲塔後部ハッチも組み立てますが取り付けはコーティング後にしました。
キューポラも(U−1)後期型、指揮車 (U−2)が最後期型です。
防盾も(E−4)後期型、最後期型で(D−11)は照準孔が2つの後期型、(E−5)が指揮車です。
マズルブレーキも(A−11,17,18)が後期型、最後期型で(E−7,10,11)は後期型使用の大型タイプです。
クリアーパーツ類は完成前に取り付けました。先に取り付けマスキングするのも宜しいかと思いますが、
付けて剥がす手間を考えれば最後にした方が精神的に楽でしょう。
ただし、操縦席のクリアーパーツは先に取り付けてマスキングします。この部分は後付けが出来ません。予備履帯受けは後で付けます。
砲塔内部の塗装は済ませておきます。


コーティング
コーティング作業に入る前に、車体側面パネルと前部フェンダーは車体にしっかりと接着しておきます、
特に側面パネルのズレや歪みに注意します。
コーティングしない部分をマスキングします。マスキングをする箇所は、
後部パネルはマフラー部分、フェンダー部分、トーチを取り付ける場合はトーチ受け部分はマスキングテープでやりました。
ダボ穴やはめ込み穴にはドリルで貫通させておきコーティング後に裏からもう一度ドリルを通せば接着位置が分かります。

前部パネルはライト取り付け部はコーティング後に付けました。機銃は作業後の方が破損の心配が有りません、


左サイドパネルは履帯用ワイヤーロープ取り付け部をマーキングして穴を開けます。
砲塔天板もコーティング後に取り付けます。雑具箱の取り付け部分をケガキます。
砲身もこの段階では取り付けません。
判りにくいかも知れませんのでまとめます。

コーティング前作業
1 サイドパネルと前部フェンダーは車体に取り付けます。
2 後部パネルのマフラー部分とリアフェンダー部をマスキング
3 後部パネルのダボ穴をドリルで貫通させておきます。
4 前部パネルのライト基部をマスキングして機銃と操縦席クラッペは取り付けません。
5 左サイドパネルの履帯用ワイヤー取り付け部に穴を開けておきます。
6 砲塔天板と後部ハッチは取り付けません、
7 防盾には砲身は取り付けずに行います。
8 コーティング後に取り付ける部品は成形しておきます。

コーティングはリアパネル、前部パネル、防盾、砲塔と順に作業を行いました。
少し固まってから開けた穴を再び裏から開けます。柔らかい時にやってしまうとパテが広範囲に取れてしまう恐れがありますので注意します。

リアパネルを隙間が出来ないようにキッチリと車体に取り付けます。
この時にジャッキを取り付けてます、前部パネルもサイドパネルと前部フェンダーに同じく隙間が出来ないように取り付けます。
前方機銃を取り付け、車体上部パネルをサイド、前部、後部パネルにしっかりと接着します。
この作業後に各パネルに部品を取りつけていきます。
最後にサイドパネルをコーティングしていきます。コーティング後すぐに履帯用ワイヤーとサイドフェンダーを取りつけます。
パテの接着力で着きますが、もし、外れたときは瞬間接着剤で取りつけます。
これでややこしいコーティング作業は終了です。手間は掛かりますがやるだけの価値はありますよ。


装備品の取りつけ
エッチング使用と通常使用の2タイプ有りますが、私は2タイプを使い分けています。
総てエッチングにしてしまうのもリアルでしょうが、
目立つ部分(スコップカバー、斧カバー、カッター受け)や装備品のハンドル部分だけの交換だけでも充分リアル感は出ると思いますよ。
牽引ロープは取りつやすいでが、ワイヤーが太すぎて穴に入りにくいので0.8oのドリルで広げてワイヤーを付けました。
先にワイヤー先端を固定してから後ろ側を止めていけば楽に出来ます。


履帯の取りつけ
最初、「DS素材のベルト式」と見たときは「え〜っ!何でやねん!!」と思いました。
タミヤ以外のベルト式には個人的には抵抗がありましたからね、
イタレリとか東欧製のベルト式には苦労させられていたので、戦車で一番に目立つところがヘニャヘニャだと興ざめですからね、
いざキットの履帯を見てみたら、「肉抜き穴が開いている、柔らかい、モールドもいけてる、塗装できる、プラ用接着剤が使える」と文句なしでした。
これの方が製作時の手間が省けるので嬉しいのですが・・・
取り付けは接着して巻き付けるだけですが、起動輪を履帯に付けて車体に巻きます、次に誘導輪を車体にはめ込みます。
この時に接合面を転輪の上側にしておけば接合面が目立ちません、誘導輪を前後に動かして長さを調整して起動輪とともに接着します。
履帯の垂れ下がりを表現するのにティッシュ等で車体と履帯の間に詰め物をします。
詰め方は起動輪から第3転輪にかけて垂れ下がるように詰めて転輪と履帯を接着します。
この時にトーションバーを固定していなかったら、ペチャと車高が下がってしまいますので、
側面図などを見て車高を合わせてトーションバーを接着します。


ライトコードの取りつけ
キットの金属製ライトコードは取りつけしやすい用に曲げていますが、寸法が合っていませんので微調整しながら取りつけます。
もし、やりにくければエナメル線で作り直した方が早いかも知れませんよ、私は取りつけるのに1時間掛かりましたから・・・
(途中、何度も腹立ちましたから)

これで、一応の完成で塗装に入っていきます。
ドラゴン ティーガーT型(後期型) メイキング